長期休み明けは、落とし穴になるが、チャンスにもなる。
更新日:2026/09/04
夏休み明けは、とてつもないチャンス。
さあ、始まりました。ここのねの9月がスタートです。
夏休みって、長いようであっという間に過ぎていくもの。
寂しさと、みんなにまた会える嬉しさとで、心がざわざわしてしまう。
夏休み、みんなどんな時間を過ごしていたんだろう?
お友だちとの時間も、家族との時間も、大切にしてきてくれたらいいなと思う。
今回はどんな思い出話が聞けるかなあ〜♩
そしてそして。以前の記事でも書いたと思うが、
長期休み明けはゆるやかにいくことを、ここのねはずっと大切にしてきた。
新人スタッフの私(ちー)がここのねに就職した今も、する前からも、
ここのねの長期休み明けはゆる〜く、やさし〜く、スタートしていたらしい。
このゆるさこそが、ここのねの魅力だなと思う。
私は、そんなここのねの長期休み明けが好きだった。
夏休み明けは、きつい

公立の小学校で過ごしてきた私にとって、長期休み明けが楽だった記憶はほとんどない。
朝は急に早くなるし、あの通学路をまた自分の足で歩いていかなくちゃいけないし、1日中横になっているわけにもいかない。ちょっときついイメージ。まあそれはそれで、青春っぽいっちゃ青春っぽいんですけどね。
誰だって、新たにスタートを切るときは負荷がかかる。
家で過ごしていた時間とは、場所も時間も違う。
大人だってきついから、こどもだってきついに決まっている。
最初から「楽」にスタートさせてあげるのは、甘やかしなんだろうか?
楽っていうのは、体がしんどくないことだけじゃない。心がしんどくないことも、楽なんだと思う。
そう考えると、ここのねの長期休み明けって、楽すぎる。
ここのねの休み明けは、1週間くらい授業をしない。
レクリエーションをしたり、川で遊んだり、これから始まる時間が楽しみになるようなアイデア出しをしたり。
「学校はみんなで作り上げていくものだ」ということを、ここのねは大切にしている。
なんて最高の学校なんだ!!!!ここは天国か!?って、ここのねに来てすぐの頃、
本気で思ったのを覚えている(笑)。
こどもの気持ち、めっちゃわかってるやん。そう感じたのだ。
でも私はずっと、こうも思っていた。
長期休み明けは、環境も時間も急に変わる。
だから物理的にも心的にも、まずは慣れることからスタートしたほうがいい。
だからこそ、ここのねのスタートはゆるやかなんだ、って。
「長期休み明けから学校に行けなくなった」というお友だちが、
過去にいたのも事実(スタッフチーの友だちの話)。
だけど、ここのね自由な学校も3年目に入った今になって、ハッと気づいたことがあった。
それを、ここに綴っていきたい。
たかが1ヶ月、されど1ヶ月

朝、「おはよー!」と照れくさそうに、一人の男の子が登校してきた。
いつもみんなの盛り上げ役。初登校日だからか、いつもより声が大きくて、笑顔も全開だった。
次に登校してきたのは、女の子たち。「お、お、おはよ〜」と、探り探り。
なんだかぎこちなくて、恥ずかしそう(くすくす。可愛い)。
ここまではそれぞれ違う反応だったのに、この後、みんな同じ行動をとりはじめる。
・・・あれ、私たちいつもここに来たら何してたっけ?
とにかく歩き回ってみたり、スタッフのところにやってきたり、どちらかというと「なにしようかな〜!」と探しているんではなく、「どうしよ何して過ごしてたっけ」と、おろおろしている(笑)。
そんな落ち着かない様子が、可愛かったし、不思議でもあった。
たったの1ヶ月じゃん。1ヶ月ほど空いただけで、みんなこんな感じになるものなのか。
しかも、お友だちと目を合わせるのも恥ずかしそう。「おはよう…」「あ〜うん、おはよう。」
なにこの、変な感じ!!まるで初めて会うみたい!!
お友だち同士なのに、また1からみたいになってる!と、思わず突っ込みたくなった。
たったの1ヶ月、されど1ヶ月なんだ。
思い出せ、こども心を

大人になって、麻痺していた心があった。
長期休みの期間って、こどもたちにとっては、思っている以上に大きなものなんだ。
お友だち関係もまるで1からみたいになっていた。
長期休み明けに学校へ行きにくくなる理由が、なんとなくわかった気がしたのだ。
このまま授業が始まってしまったら、みんな、心だけ取り残されたような感覚になるんじゃないだろうか。
学校のペースに合わせないといけないし、お友だちともう一度仲良くならないといけないし、勉強もある。ずっと椅子に座っていないといけないしね。
うわーーーーーーきっついわ!!!!!
クラスという社会から、自分だけなぜか置いていかれている感覚っていうの?あったあった、こんな風に感じたことが。周りの子は、できているように見えてしまうものだ。本当は違うんだけど、環境そのものが、その心を生み出してしまうんじゃないだろうか——そう気づいた瞬間だった。
すでに100点満点!

朝のねっこ(朝の会)が終わって、レクリエーションを通し、体も心も久しぶりにぽかぽか。
「ああ、この感じこの感じ〜」感覚を取り戻していくみんなの様子が、言動や、ちょっとした行動から溢れていた。嬉しかった。またこの生活が始まっていくことに、みんなが自分を合わせようとしているのが、もうこの時点で伝わってくる。
もうこの時点で、100点。いや、200点だ。
学校に来るという1歩を踏み出せた時点で、はなまるじゃないだろうか。
まずは、「みんな一緒だよ」っていう気持ちを、共有しないといけない。
まだ恥ずかしさが残っていて、「あれ、初めて会った?」レベルで関わり合えていない子だっている。
こんな雰囲気じゃ、授業なんて到底できない。授業は、みんなで作るものだから。
だから、少しずつこども同士が関わり合っていけるような活動を行なっていった。楽しくて仕方なくて、協力してやるからこそ感じられる、人の温かさ。そこで初めて、みんながまた一つになった気がした。
ここのねが大切にしている、みんなで作り上げる学校。
授業だって、もちろんみんなで作り上げるものだ。
大人だけが気合いを入れて頑張るんじゃない。こどもたちだけが、頑張ってついていくんでもない。
みんなで一歩一歩を踏み出して、みんなが作っていくんだ。
授業の土台作りは、仲間作りから。

そうだ。
最初がゆるいのは、甘さなんかじゃなかった。
最高の授業を、またみんなで作っていけるように、土台を作っていたんだ。
授業ではみんなで教え合って、支え合いながら、誰一人残されないものを作りたい。
だから最初はゆるく、みんなの仲を改めて深めていく。
ある意味これって、めっちゃチャンスなんです(笑)。
レクを通して、あんまり関わったことのない子とも必然的に関わる。
「あ、前はあんまり話したことがなかったけど、この子ってこんなに優しい子だったんだ」なんてことに気づける。
前まで仲良しだったグループの垣根がゆるやかになって、みんなで仲良くできるようになったり、他のグループの子と仲良くしちゃいけないみたいな暗黙の了解もゆるくなったり。
わだかまりだって、ぶち壊せる(これ、実話です)。
人と人が繋がることは、授業の土台だ。なんなら、みんなの人間力の土台にもなる。
みんなはこれから、ここのねという小さな社会から、いろんな年代でいろんな背景を持った、いろんな性格の人がいる大きな社会に出ていくんだから。
そんな違いを持った人々と一つになって、突き進んでいかなくちゃいけない。
一つのゴールに向かって。意見の違う仲間だって、きっといる。
それでも、その仲間と一緒に一つのものを作り上げる喜びと苦しみ、そしてその先に待っている最高の景色は、本当に美しい。この感動を、今から知ってほしい。乗り越えてみてほしいと思う。
学校は、授業の場は、社会に出るための練習なんだ。失敗し放題でいい。
というか、失敗はデータだ。そのデータを、どんどん増やしていってほしい。
この土台作りを、ここのねはこれからも大切にしていきたいと思っているんです。
長期休みって、いいとこ尽くしなんじゃないだろうか。言葉にしてみると、「いや当たり前じゃん」って思ってしまうことも、その当たり前も、経験してやっと自分のものになった。やっぱり、経験って大事だ。
こども心を大切に

大人になったら嫌でも忘れてしまう、こどもの頃のきもち。
だから、あのときの自分を思い出して、こどもの心を考えるようにしている。
大人にとってのちょっと大きな一歩は、こどもたちにとっては、大きすぎる一歩なんだと思う。(……いや、こどもが素直であって、その素直な気持ちをコントロールするようになるのが、大人ということなんだろうか?)
とにもかくにも、日々、みんなで成長していくここのね自由な学校がだいすきな新人スタッフチーなのである。
見学・体験のお知らせ

ここのね自由な学校には、
いろいろなこどもたちが来てくれています。
学校に行かない時期があった子。
朝、学校に行くことに不安を感じていた子。
公立の学びが、合わなかった子。
でも、みんな共通しているのは
「学ぶことが嫌いじゃない」ということ。
オルタナティブスクールであるここのね自由な学校では、
体験的な学びを通して、
こどもたちが自分のペースで「学ぶって面白い!」を思い出す時期を大切にしています。
正解を出すことより、感じること。
やってみること。
誰かと違っても、そのままでいられること。
そんな学びの場を、日々つくっています。
もし今、「この子に合う学びは、どこにあるんだろう」
そんなふうに感じていたら、ぜひ一度、体験に来てみてください。
文章だけでは伝えきれない
空気や、音や、こどもたちの表情があります。
きっと、
「こんな学びもあるんだ」
そう感じてもらえるはずです。
体験・入学は以下のお問い合わせから↓