「勉強しなさい」が逆効果な理由|選択理論と外部コントロール
更新日:2026/05/13
「勉強しなさい」「早くやりなさい」「ちゃんとしなさい」
1日に何回、言っていますか?責めているわけではありません。私たちもそう育てられてきたから、自然とそう言ってしまいます。でも、選択理論心理学の視点から見ると、この言葉には大きな落とし穴があります。
なぜ「勉強しなさい」が逆効果なのか。その理由を知ったとき、多くの親御さんが「ずっとそれをやっていた…」と気づきます。でも、気づいたときが変わるスタートです。
「外部コントロール」が子どもから奪うもの
選択理論では、外から人を変えようとするアプローチを「外的コントロール」と呼びます。
「勉強しなさい」「ちゃんとやりなさい」
この言葉は、子どもを外から動かそうとするコントロールです。
外的コントロールが続くと、子どもは「自分でやろう」という気持ちを失っていきます。親が言わなければやらない。言えばやる。でも言わなくなったら、また止まる。このループは、子どもの自律心を少しずつ削っていきます。
さらに深刻なのは、「勉強しなさい」が関係を壊すことです。選択理論の生みの親であるウィリアム・グラッサー博士は、外的コントロールが人間関係を破壊すると言いました。命令される側は、やがて命令する人を避けるようになります。親子関係が「管理する人・される人」になってしまうのです。
「言っても言っても聞かない」「反抗ばかりする」
その状況が続いているなら、外部コントロールが強くなっているサインかもしれません。
「どうしたい?」が変える子どもの行動
では、どうすればいいのか。選択理論では、命令・脅し・批判の代わりに、傾聴・支援・励ましを使うことで、子どもとの関係を「つながり」に変えていきます。

「勉強しなさい」ではなく「今日、何からやりたい?」。「早くしなさい」ではなく「何か困ってる?」。問いかけを変えるだけで、子どもが自分で考えるスイッチが入ります。
これは「甘やかし」ではありません。自分で考えさせることで、子どもは「自分の問題は自分で解決できる」という力を育てていきます。その力こそが、大人になっても通用する本当の学力です。
もちろん、すぐには変わりません。長い時間外的コントロールに慣れてきた子どもは、最初は問いかけにも答えられないこともあります。でも、関わり方を変え続けることで、少しずつ自分の言葉で話せる子どもに変わっていきます。
植松努さんが教えてくれた言葉
「どうせ無理」
この言葉をなくしたいという思いで、北海道から全国に飛び回っているのが、植松電機の植松努さんです。ここのねのロケット教室は、植松さんの思想と選択理論心理学を組み合わせた場として設計されています。

植松さんは言います。「思うは招く」。やりたいと思えば、そこに向かって動き出せる。でも「どうせ無理」があると、思うことすらできなくなる。その「どうせ無理」を生み出しているのが、外的コントロールだとも言えます。
ロケット教室では、子どもたちに「こうしなさい」を言いません。でも「こうしたらどうなると思う?」「何でそうしようと思ったの?」は言います。この問いが、「自分で考える」エンジンを動かします。
「勉強しなさい」という言葉ひとつをやめて、「今どんなこと興味ある?」と聞いてみてください。最初は答えてくれないかもしれません。でも、その問いを続けることが、子どもの「自分で動く力」を育てていきます。
「やらされる」から「やりたい」へ
ロケット教室が終わった後、子どもたちが言う言葉があります。「次もやりたい!」「家でも作れる?」。これは誰かに言わされた言葉ではありません。内側から出てくる言葉です。
「勉強しなさい」が生み出すのは、「やらなければならない」という感覚。「どうしたい?」が生み出すのは、「やりたい」という感覚。この違いが、子どもの未来を変えます。
外的コントロールをやめることは、最初は怖いかもしれません。「言わなかったら、ますますやらなくなるんじゃないか」という心配が出てきます。でも、子どもはもともと「やりたい」を持っています。それを取り戻す関わりが、ここのねのロケット教室にあります。
こどもロケット教室2026 開催情報
こどもロケット教室2026 開催スケジュール
- 5月17日(日)
- ペーパークラフト回|緒方公民館
- 7月4日(土)
- アルファー7回|緒方公民館
- 9月19日(土)
- アルファー7回|大野公民館
- 10月4日(日)
- アルファー7回|大野公民館
- 10月25日(日)
- ペーパークラフト回|緒方公民館
- 11月28日(土)
- アルファー7回|大野公民館
- 対象 / 参加費
- 年長〜中学生(種別により異なります)/参加費:4,000円〜