オルタナティブスクールの音楽授業|音が心をほどいた一日
更新日:2026/02/20

音楽が、心をほどいてくれた日
――オルタナティブスクール「ここのね自由な学校」の音楽の時間
ここは、オルタナティブスクール「ここのね自由な学校」。
学校以外の学びの場として、子どもたち一人ひとりが
自分のペースで学び、感じ、表現する時間を大切にしています。
この日は、音楽がそっと心をほどいてくれた一日でした。
言葉にできない気持ちが、音になる
なんかうまく言葉にできないけど、
大切なことって、こういうことなんだろうなあって。
気持ちを表現するって、言葉だけじゃない。
音楽を通して表現すると、
心がジワっと溶けて、少し前を向けるようになる。
「まあいっか」が、生まれる。
音楽の楽しさを
優しさを
あたたかさを
みんなで感じられた時間でした。
音を重ねる

この日、ここのね自由な学校に来てくれたのは、
たくさんの荷物を抱えてやってきた音楽のスペシャル講師、
高石純二さん。
ここのね自由な学校の音楽の先生は、
「こどもたちに、たくさんの音楽を知ってほしい。体験してほしい。」
そんな思いから、毎回いろいろな講師の方を連れてきてくださいます。
これまでにも、
ヴァイオリン、トランペット、打楽器など、
本当にたくさんの音楽と出会ってきました。
この日も、机の上にずらっと並ぶ楽器たち。
こどもたちはもう興味津々。
何も言わずに触ろうとする子も(笑)。
そして先生が取り出した、
なにやら不思議な機械。
その名も「ルーパー」。
ルーパーは、
その場で鳴らした音を録音して、
同じ音を繰り返し流し続けることができる機械です。
そこにまた別の音を重ね、
さらに音を足していくことで、
ひとりでも、みんなでも、
どんどん音楽が広がっていきます。
先生が音をひとつ、またひとつと重ねていくと——
こどもたちは一気に大興奮。
「星をイメージして作ってみて」
そんな中、
こどもたちの方から声が上がりました。
「次は、星をイメージして曲を作ってみて」
先生がリードしたわけではありません。
こどもたちから生まれた、まっすぐなリクエスト。
目を閉じて、音楽を感じる時間。
しばらくして、ぽつりと一言。
「……星っぽいね」
星っぽいって何!?
でも、その一言には、
音を“感じ取る力”と想像力がぎゅっと詰まっていて、
スタッフは内心、大感動でした(笑)。
こどもたちの想像力って、やっぱりすごい。
そしてこの力は、
もっと大切に、もっと信じていいものだなと感じます。
表現するって、ちょっと勇気がいる

その後は、
「自分たちも音を重ねてみたい!」という流れに。
恥ずかしいけど、ちょっとやってみたい子。
やりたくてうずうずしている子。
それぞれが好きな楽器を選び、
ドキドキしながらマイクの前に立ちます。
「これでいいのかな」
「リズム、わからない」
表現するって、やっぱり勇気がいる。
自由にやっていいよ、と言われるほど、
手が止まってしまうこともあります。
正解を探してしまうのは、
これまでたくさん
「間違えないこと」を大事にしてきた証でもあります。
でも今回、
そんな気持ちを音楽がふっと飛び越えていきました。
適当に重ねても、
なんだか音楽になっている。
みんなの笑い声さえ音楽になって、
「すげーーーー!」の声。
やってみると、案外おもしろい。
重ねてみると、もっと深まる。
これは、
音楽を通した「心の学び」だったように思います。
人と人は違うからこそ面白くて、
その違いが違うまま重なり合うから、
音は深くなっていく。
違いは、違いのままでいい

人と人は違うからこそ面白くて、
その違いが、違うまま重なり合うから、
音は深くなっていく。
音楽って、
楽しいだけじゃない。
人との関係や、自分との向き合い方まで、
そっと教えてくれるものなんだなと感じました。
音が、心がつながる
最後の最後、
自然とセッションが始まりました。
ひとりの男の子が太鼓を叩き、
それに合わせて仲良しの子が小太鼓を。
年長のしっかり者の女の子が鉄琴を鳴らし、
その姿に憧れる小さな子が机をトントン。
どんどん音楽になっていく。
体は自然に動き、
笑顔があふれ、
目と目を合わせて微笑み合う。
ああ、つながっている。
音楽が教えてくれたこと
いつもはおとなしいあの子が、
積極的に音を鳴らして楽しんでいる姿もありました。
嬉しいなあ。
楽しいなあ。
あたたかいなあ。
違いは、違いのままでいい。
違いが集まるから、深くなる。
考えは違っても、繋がることができる。
繋がることで深くなって。
音楽が、
そのことを静かに、でも確かに教えてくれた一日でした。
体験のご案内

ここのね自由な学校には、
本当にいろいろな子どもたちがいます。
学校に行かない時期があった子。
朝、学校に行くことに不安を感じていた子。
公立の学びが、少し合わなかった子。
でも、共通しているのは
「本当は学ぶことがきらいじゃない」ということ。
オルタナティブスクールである
ここのね自由な学校では、
音楽や体験的な学びを通して、
子どもたちが自分のペースで「学ぶって面白い!」を思い出す時間を大切にしています。
正解を出すことより、
感じること。
やってみること。
誰かと違っても、そのままでいられること。
そんな学びの場を、日々つくっています。
もし今、
「この子に合う学びは、どこにあるんだろう」
そんなふうに感じていたら、
ぜひ一度、体験に来てみてください。
文章だけでは伝えきれない
空気や、音や、子どもたちの表情があります。
きっと、
「こんな学び方もあるんだ」
そう感じてもらえるはずです。