こどもたちの『やってみたい』を信じること、それこそが学びのはじまり。
更新日:2026/07/29
これは、ここのねが大切にしている考え方です。
お子さんが学校に行きづらさを感じていたり、「普通」の教育のあり方に疑問を感じていたりしませんか?
大分県豊後大野市にあるオルタナティブスクール「ここのね自由な学校」は、画一的な教育ではなく、一人ひとりの「こころの根っこ」に寄り添い、「こども主体の学び」を大切にしています。
今回は、先日行われた「サマースクール(デイキャンプ)」で、スタッフちーが感じたリアルな思い。少しだけご紹介させてください。
こどもたちが自ら選び、大人自身も葛藤しながら「こどものやってみたいを信じる」とはどういうことかを考えさせられた、リアルな現場のドラマ。
「参加費を払ってもらったのに…」一瞬、胸に浮かんだ大人のエゴ

楽しすぎた、デイキャンプ。
こどもたちのエネルギーが爆発する中で、参加してくれたこどもたちに「今日、何がしたい?」と問いかける時間があります。
するとこの日も、こどもたちから色んな「やりたい!」が飛び出してきました。
「竹で筏(いかだ)を作りたい!」
うんうん、いいね!いかにもデイキャンプっぽい!自然の材料でダイナミックに遊ぶ、最高の選択じゃん。
そんな中、他の子たちからこんな声が上がりました。
「本を読みたい」
「ボードゲームをしたい」
……ん?
その言葉を聞いた瞬間、私の胸の中に、一瞬だけ「モヤッ」とした感情が生まれました。
同じ「やりたい!」というキラキラした言葉のはずなのに。
心のどこかで、「え、せっかくのデイキャンプなのに、読書やボードゲームを選択して欲しくないな…」って思ってしまったんです。
正直に白状します。恥ずかしいのだけれども。
私の中に、こんな思考がよぎっていました。
「こんなに高いお金を払って参加してもらったのに、やったことが『読書』と『ボードゲーム』だったなんて保護者さんに思われたくない……」
デイキャンプらしい特別感のある体験をしてほしい。
保護者の方に「参加させてよかった!」と思ってもらえるような「分かりやすい成果」を出してほしい。
こどもの純粋な「やりたい」に対して、大人側の都合で勝手に価値の優劣をつけようとしていたんです。
「選択する」ということ自体に、すでに大きな意味がある

だけど、どうしても胸のモヤモヤが消えなくて、スタッフみんなで話し合う時間を持ちました。
「どう思う…?」
そう問いかけたとき、スタッフももちゃんがすごくフラットにこう言ったんです。
「私、別に読書もボードゲームも選んでいいと思うよ」
え?と思いました。デイキャンプなのに?こんなに自然がいっぱいある場所なのに?
混乱する私に、ももちゃんは言葉を続けました。
「だって、やりたいから選んでるんでしょ?
そりゃ〜やりたいことがなくって仕方なくそれを選ぶとかやったら問題やと思うけど、そうじゃないじゃん。いろんな選択肢があることも紹介した上で、最初から読書とボードゲームがしたいってその子が選んだんだよね?『選択する』っていうことに意味があるし、それが一番大事だと思うの。」
「うん、ここのねが大切にしているところだね!
その「やりたい!」からやっと学びがスタートするんだよ。」
こうちゃんもまっすぐな目で、そう続けました。
……グサーッときました。
本当に、その通りだったから。
何を選ぶかなんて、何だっていいんですよ。
だって、このデイキャンプは参加してくれたこどもたちのための時間なんだから。
大人側の「体験させた感」を満たすために、こどもたちがいるわけじゃない。
「元を取らせなきゃ」「成果を見せなきゃ」なんて、
何を勝手に心配して一人で焦っていたんだろう。
こどもの「やってみたい!」を消してしまうのは、いつだって大人かもしれない

「本を読む」「ボードゲームをする」
大人から見たら、それは「家でもできること」「わざわざここに来てやらなくてもいいこと」に見えるかもしれない。
その子にとっては、たくさんの選択肢がある中で「自分の心に従って、自分で決めたこと」であって。
大人が用意した「プログラム」にただ乗っかることよりも、「自分は何がしたいか」を自分で考えて選択すること。それこそが、一番尊くて、学びの根っこにあるもののはず。
振り返ってみて、猛烈に反省すると同時に、すごく悲しくなりました。
こうやって大人が無意識に抱く「こうしてほしい」「目立つ成果を出してほしい」ってまさにエゴで世間体となり、こどもたちの純粋な「やってみたい!」という思いの芽を摘んでしまっているのかもな、って。
でもそれって、自分がよくしていた思考法だった。
「そんなことより、こっちやりなよ」
「せっかく来たんだから、もっと特別なことしようよ」
いろんな経験をしてほしいという思いから出てくる、愛の言葉たち。
大人が良かれと思って言うその一言が、こどもが自分で選び取る力を奪い、
「大人の顔色を見て『正解』を選ぶ子」にしてしまうのかもしれない。そう強く感じました。
「ここのね」が大切にする学びの根っこ

「ここのね」という名前は、「こころの根っこ」に由来します。
それだけじゃないんだけれども。そこは置いておいて。
植物の根っこが土の中にあって外からは見えないように、一人ひとりの心の中にある本当の想いや可能性も、普段は見えません。それを大人の都合で無理やり引き抜こうとしたり、形を変えさせようとすれば、心を傷つけてしまいます。
今回のデイキャンプで、一番大切なことを教えてもらったのは、
間違いなく私たち大人の方でした。
こどもたちの「やってみたい」を信じること。
それは、大人が期待する「やってほしいこと」をやらせることではありません。
どんなに小さく見えても、どんなにインドアに見えても、その子が自分の「こころの根っこ」で選んだ決定を、大人が本気で尊重し、信じ切れるかどうか。
その先でどんな結果が待っているかわからないけれど、きっとその結果が何よりもその子自身を大きく成長させてくれる。
そして、支える大人はここにいる。
この気づきをしっかりと心に刻んで、これからもこどもたちの「こころの根っこ」から湧き出る「やりたい!」を、一番近くで応援して面白がって、見守れる存在でありたいと思っています。
見学・体験のお知らせ

ここのね自由な学校には、
いろいろなこどもたちが来てくれています。
学校に行かない時期があった子。
朝、学校に行くことに不安を感じていた子。
公立の学びが、合わなかった子。
でも、みんな共通しているのは
「学ぶことが嫌いじゃない」ということ。
オルタナティブスクールであるここのね自由な学校では、
体験的な学びを通して、
こどもたちが自分のペースで「学ぶって面白い!」を思い出す時期を大切にしています。
正解を出すことより、感じること。
やってみること。
誰かと違っても、そのままでいられること。
そんな学びの場を、日々つくっています。
もし今、「この子に合う学びは、どこにあるんだろう」
そんなふうに感じていたら、ぜひ一度、体験に来てみてください。
文章だけでは伝えきれない
空気や、音や、こどもたちの表情があります。
きっと、
「こんな学びもあるんだ」
そう感じてもらえるはずです。
体験・入学は以下のフォームをコピーして検索したら、出てきます。
https://www.kokononeschool.com/contact/